のしごとのトップ / 取材中に気づかなかった小さな声 (のしごと)
福岡から戻り、いつもの業務が始まりながら、出張中に撮影した写真データのチェック、インタビューの文字起こしを行いながら、取材中のことを少しずつ振り返っていきます。
ピンと糸が張ったように、意識を張り詰めておこなう取材の時とは違い、落ち着いた気持ちで録音したデータを聞いたり写真を見返していると、その時には見落としていたことや、気がつかなかったことに気がつきます。
インタビューの文字起こしは、外注に頼むというライターさんも多いかと思います。正直、とても時間がかかる作業であり、記事を書く流れの中で最も腰が重い部分でもあります。でも、取材中にさらっと流してしまった言葉にも、実は深い意味が込められていたり、自分の解釈が実は間違っているなんてことに気づくこともあります。そんなわずかなニュアンスを捉えられるのは、この文字起こしという作業にあると思っていて、外注を使わず必ずインタビューした本人が責任を持って行うようにしています。
文字起こしはまだまだ途中ですが、今回の取材は丸2日かけて行った取材ということもあって、見落としていたこと、気づかなかったことが特に多かったように感じています。丁寧に言葉を拾い集めていく。それしかできないけど、それに意味があるように思います。