のしごとのトップ / 同じものを作り続ける (のしごと)
岩澤硝子の展示では、どのような工場で硝子が作られているのかをご覧いただくために、すみだの仕事が取材した際の写真と、展示のために岩澤硝子さんからお借りした昔の貴重な写真を展示しています。
2つの写真を見比べて見ると、細かな部分での変化や作る製品は変わってきてはいますが、ガラス作りという意味においては昔も今もほとんど変わらない製法で作られていることが写真を見ても分かります。
しかし、ガラスに限らずものづくりは、昨日と同じことを同じようにやっても同じ結果にはなりません。材料や気温など様々な要素が複雑に関係し、同じものを作るためには長年の経験や技術が欠かせません。昔も今も同じ製法ではあっても、決して同じことをやっている日はないのかもしれません。だから、常に同じものを作り続けるというのは並大抵のことではないですし、その製法を受け継いでいくのもまた難しいこと。品質を守り続けてきたからこそ、岩澤硝子さんのガラスが昔も今も長らく愛される理由だと思います。
何十年も前にフィルムカメラで撮られた写真と、今年撮られたデジタルの写真。時代は違えど共通するものが多く、ぜひ見比べていご覧ください。決して同じことをやっている日はありませんが、同じ製法がしっかりと受け継がれていることが感じていただけるかと思います。
<伝所鳩のしごと展示|岩澤硝子>
[場所] 伝所鳩(墨田区東向島1-23-13-2F)
[アクセス] 東武曳舟駅 徒歩8分
[日時] 2019年8月1日(木)~31日(土)
[営業時間] 11:00~17:00
[定休日:火・水曜(8/19~22は臨時休業)
[入場] 無料