のしごとのトップ / 誰のための展示なのか (のしごと)
約一カ月半にわたる岩澤硝子さんの展示が無事に終了いたしました。暑い時期にも関わらずたくさんの方が足を運んでくださり、ありがとうございました。
今回の展示は、伝所鳩としても初めての展示。手探りな部分も多かったのですが、岩澤硝子さんと富硝子さんにご協力いただいたこともあり、ぼくらも納得のいく展示ができたと思います。
せっかくなので展示のことを少し振り返ってみようと思います。
岩澤硝子さんとの出会いは今年の3月。すみだの仕事の求人取材のご依頼をいただいたのが最初のきっかけでした。通常の取材であれば、社長さんや従業員さんにインタビューをさせていただくのですが、岩澤硝子さんの取材では従業員さんの取材を行うことができませんでした。24時間365日稼働する工場において手を止めるということが大きな理由でしたが、そこまでの関係性を築けていなかったというのも大きかったのかもしれません。でも、その時の求人で2人の方が採用されたのは、以前のブログでもお伝えした通り。少しずつ関係を築かせてもらったことで、今回の展示へ繋がりました。
しかし、展示がスタートした8月初旬は記録的な猛暑もあり、商店街を歩く人もほとんどいない状況で、集客的には非常に厳しい状況にありました。それでも、岩澤社長が何度も顔を出してくれたり、お盆を過ぎた頃に岩澤硝子の従業員さんやそのご家族の方が足を運んでくださったことで、ガラッと波がそこで変わったように感じました。おかげで、8月後半だけでなく、約2週間延長した期間もたくさんの方が足を運んでくださいました。
最初の展示ということでどんな方が来てくれるんだろう。と、不安と期待が入り混じる中での展示でしたが、岩澤硝子の従業員さんにご覧いただけたことはとても大きなことだったように思います。お店を始めるとどうしても売り上げや集客ばかりに目が行きがちになってしまいます。もちろん場所を継続していくには重要なことですが、従業員の方に見ていただけたことは、今回の展示はそれだけでも意義のあるものだったように思いますし、改めて誰のために展示をしているのか、本当に伝えたいことは何なのかを考える貴重な機会になりました。
長い間ご協力いただきました岩澤硝子さん、富硝子さん、本当にありがとうございました。また足を運んでくださった全ての皆様にも感謝したいです。
岩澤硝子さんでは、引き続き求人を募集しております。本気でガラス作りに打ち込みたいという方はぜひご覧いただければと思います。
全員が主役
https://sumidanoshigoto.com/cate-recruit/22632
伝所鳩は、次の展示と常設販売の準備のため、一旦お休みに入らせていただきます。9月下旬頃から再開予定にしておりますので、それまでしばらくお待ちいただければと思います。