のしごとのトップ / 第二期リニューアル (のしごと)
昨年11月にオープンした「伝所鳩 豊岡店」ですが、お店としての在り方をしばらく模索しておりました。豊岡にいるのは月の半分ほどでなかなか開けることができなかったり、古い建物は冷暖房の問題などもあり、このまま中途半端な形で営業していていいものかどうか葛藤がありました。しっかりとしたお店に直すのであれば、それなりの予算がかかってしまうこと、そして祖父が住んでいた愛着のあるこの建物に手を加えてしまうことへの戸惑いもありました。
しかし、このままではこの建物は何にも生かされず、徐々に老朽化していってしまう。それであれば、できるところまでやってみようと思い、大工さんと相談を始めたのは、コロナウイルスが発生するよりも前のことでした。しかし、実際に直すことを考えると直さなければいけない箇所が次から次へと出てきてしまい、見積もりは想定の倍以上。なかなか踏み切れないまま2カ月ほどが経ってしまいました。
しかし、コロナの影響で今後東京との行き来が難しくなり、豊岡で過ごす時間が長くなることが見込まれます。それだったらこっちにいる時間も有効に使いたい、こっちでできることをしたいと思い、ようやく工事に踏み込むことができました。そして、工事に踏み込むことができたもう一つのきっかけは、写真の畳をもらってくれる引き取り手が見つかったことも大きな後押しになりました。
今回のリニューアルでは、一階と二階の全てをフローリングにするため、20枚を超える畳の処分が必要となりました。しかし、畳みの処分はなかなかの手間とお金がかかるもの。そこも工事をスタートする上で障害になっていました。
そんな時に、伝所鳩 豊岡店の最寄り駅である江原駅のすぐ近くに、長らく閉店して放置されていたデパートの一部を改修し、新たな学びの場としてデモクラティックスクールを作っていて、改修工事の過程で不要な畳が欲しいという話を聞き、連絡してみたところ引き取っていただけることになりました。「TOIRO(トイロ)」さん、本当にありがとうございました!
しかし、20枚を超える畳の搬出はなかなかの重労働。一階の分はまだしも、二階からの搬出は男4人がかかりでも、プロではないので全てを運び出したときには、もう全身クタクタに。でも、ようやく伝所鳩 豊岡店はここからスタートすることができます。
今はこういった非常事態なので、どこまで順調に工事を進めることができるか分かりませんが、きっととても良くなると今からワクワクしています。今のところ想定では、これまで事務所だったスペースは物販を行う店舗。二階がオフィス。そして一階はシェアキッチンを備えたイベントスペースに生まれ変わる予定です。
この場所で何かやってみたい、一緒に何かしたいという方はぜひご連絡ください。工事の様子も少しずつお伝えできればと思いますし、見学に来たいという方はお気軽にお越しいただければと思います。