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地域の会社を選ぶ

のしごと

宮田織物

働く会社を選ぶ際、事前に知っている会社を選んだという人はどのくらいいるのでしょう。どうしても働きたい会社があって選ぶ方ももちろんいれば、就職活動やたまたま募集を見つけて入ったという方も多いはずです。

宮田織物さんで働く皆さんを取材した時に、前から知っていて入社したという方はほとんどいませんでした。でも、この地で100年以上も続く会社だけあり、入ってから自分が着ている服、自宅にある服がこの会社で作られたものだったというエピソードを伺いました。

はんてんや婦人服を作る宮田織物さんは、この地域では昔からある老舗の企業です。しかし、どういう会社なのかを詳しく知っている方は、地元の人でも案外少ないと言います。働いている方の中にも「入社するまではこんな手間のかかるものづくりをしているとは知らなかった」という方もいらっしゃいました。

昔からあるけど、よく分からないというのはどこの地域に行っても聞く話です。

身近にあってもそこでの仕事を近所の方が見る機会はほとんどないので、それは当然のことかもしれません。見る機会がなければ興味も持たないですし、作られた製品が近くで売っていなければなおさらです。

そんな現状を打破するべく、宮田織物さんのような工場では、今盛んに工場を一般の方に向けて解放しています。工場を解放し見学ツアーを大規模に行っている地域もありますが、このあたりの地域では各工場が常に受け入れを行っていて、工場の方もそれに非常に慣れています。

時代とともに変わっていくのは、技術的な部分だけでなく様々な観点で変わっていかなければ、生き残っていけない。ものづくりの現場は日々変わっていっているようです。

(2019.01.28)

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