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地域でお金をいただくということ

「のしごと」
漁港

メディアを運営し始めて、6年。墨田区を中心に、様々な地域の仕事と向き合い、ありがたいことに「すみだの仕事」では、少しずつですが掲載費用をいただけるようになってきました。と言っても、採用された場合のみなので、応募がなかったり、良いご縁にならなかった場合は費用をいただくことはありません。たとえ何十時間かけて取材をし、何万字の文章を書いても結果に繋がらなければ同じことです。

メディアを運営する上で一つポリシーのようなものがあります。それは、自らお願いして取材をさせていただいたものに費用を求めないということ。このポリシーを貫いているのには、お店などによく置かれているフリーペーパーに理由があります。地方にいくとウェブメディアはあまりない代わりに、とてもたくさんのフリーペーパーに溢れています。それを見るたびに掲載されている企業やお店は、本当に掲載してもらいたいと思って載っているんだろうか?と、疑問が湧いてきました。

フリーペーパーは、ユーザーにとっては確かに無料でもらえるものですが、掲載している企業やお店から広告費をもらい、掲載することで制作しているパターンがほとんどです。もちろん、掲載を企業やお店側から依頼することもあると思いますが、それは認知度のあるフリーペーパーに限ってのことだと思います。

ひと目で広告と分かるものもあれば、そうでないものもあり実に様々ですが、広告費をもらわずに制作しているフリーペーパーは、行政主導で作っているもの以外にあまり見たことがありません。毎月や隔週といったペースで発行するフリーペーパーでは、掲載する情報を探すことが大変になります。そうすると掲載依頼を待つスタイルではたちまち掲載情報が枯渇してしまい「掲載しませんか?」という営業をかけ、取材や制作・配布にかかる人件費、印刷代、利益を出すために費用を求めることになります。お願いされていないにも関わらず。

ただ、費用をいただくことが一概に間違っているかというとそうではありません。掲載したことで集客に繋がり宣伝になることも当然あります。しかし、地域に特化した媒体は付き合いもあり、断りにくいという状況から付き合いで広告を出したものの、反響がほとんどなく重く負担としてのしかかることもあります。

身近な存在であり地域に寄り添う存在の地域メディア。それはフリーペーパーのような紙媒体もウェブ媒体も地域に支えられて初めて成り立つ事業ですが、成り立たせるために地域に頼ってしまっては意味がない気がします。

繰り返しになりますが、我々から掲載をお願いした場合は、費用をいただくことはありません。でも、本当に掲載することでその企業やお店のためになっているのか、それがたとえ掲載費用のかからないものだとしても、貴重な時間を割いて取材させていただく意味をしっかり考えてこれからも取り組んでいきたいなと思います。

(2019.02.21)

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