のしごとのトップ / 田舎は距離が近いけど顔が見えない (のしごと)
今朝、5時半頃に家を出るともうすっかり肌寒い。それでも日本一暑い日を記録することもある豊岡。日中はまだまだ暑いですが、いよいよ夏の終わりも予感させる気候になってきました。
昔から暑いことが大の苦手。いくら寒くても暑いよりマシと思っていましたが、歳を取るごとに寒いことが苦手になり、暑い方が気持ち良く感じられるようになってきました。だから今年の夏が終わるのは本当に寂しく感じます。
田舎は、人と人との繋がりが色濃いなんてことをよく言います。確かに、ほとんどの方は顔見知りで、昔からよく知っている方ばかり。何かしようものならすぐに噂になってしまうといった一面はあります。でも、何十年ぶりに戻ってきた田舎で感じたことは、距離感は近いけど、同じ町内ですらどんな人がいるかよく分からないということ。
顔を見ても誰か分からないというのはもちろんありますが、それ以前に移動はほとんどが車。家は立派な庭に囲まれ道路と家まで距離があって気軽に声をかけられる感じでもないし、近所の人が集まるところもない。そうなると近所にどんな方が住んでいるのかも家族構成がどうなっているのかも分かりません。特によそへ働きに出ている人は、朝晩に車で帰ってくる姿を見かける程度。その家に住んでいるのか、たまたま訪れた人なのかもはっきりしません。
ぼくが都会へ出る前からいたおじいさん世代やお父さん世代のことは知っていても、その子供や孫世代のことは全く分からないというのはざらにあります。それもそのはず、20年近く出ていたんだから都会へ出たあの年に生まれた子供たちでさえもう成人。時が流れるのは早い。