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地域に眠る資源

のしごと

出石

豊岡に帰ってきて町を歩いてみると、人通りは昔とそれほど変わらないようにも思うものの、20年前と比べて変わったものがあります。それは空き家。空き家なのかどうかはっきりとは分からない建物も多いですが、全国的にも空き家は増えています。

でも、その一方で新築の家が昔よりも増えていること、今でも次々に建つ姿をよく見かけます。親と二世帯で住むために家を建て直したり、親とは別で住むためにもう一軒家を建てたりと、土地が安いもしくはもともと親が持っているなどで、都会に比べて一戸建てを建てることへのハードルが恐ろしく低いように感じます。

その結果、次々と新しい建物が建ち、古い建物はそのまま取り残されていってしまっています。この町に住む人は毎年どんどん減っているにも関わらず、古い建物が残り新しい建物が増えることで、建物の数ばかりが増えています。いずれは新しく建てられた建物も空き家となり、ますます空き家は増えていくはずです。

もったいないなと思う反面、古い建物では段差であったり寒かったりと、高齢者には住みにくい問題もあり、建て直さなければいけないことも多々あります。でも、新しく建て直さなくても活かせる建物がたくさんあるのも事実。地域にはたくさん資源が眠っているのに、忘れ去られています。もっともっとこの資源を活かせる人たちが増えてくれれば、この町もおもしろくなるんだろうなと思いながらもそれにはまだまだ時間もパワーも必要です。

(2019.08.28)

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