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情報格差

のしごと

但馬

但馬に戻ってもうすぐで一年。20年ぶりに但馬で過ごした一年目は、とにかく慣れないことばかりで大変だったに尽きます。生まれ育った町なのに、こんなに暮らしが大変だとは想像もしていませんでした。

知ってはいたけど驚いたことと、知らなくて都会との違いに驚いたことの二つがあるように思います。虫が多いこと、交通の便が悪いこと、お店が少ないことなどは前者にあてはまります。一方で後者で一番驚いたことは、情報格差。

この地域を出ることなく過ごしていたらきっと分からなかったと思いますが、外の地域にはたくさんの情報があります。でも、その情報がこの地域に入ってくるのはほんのごく一部。テレビやラジオを通じて入ってくる情報はもちろん、人に出会って得られる情報や、スーパーなどに並ぶ商品の流通もそう。入ってくるのはほんのわずか。

都会に出てみるとたくさんの情報で溢れています。でも、但馬にいると情報を得られる機会はぐっと減ってしまい、たくさんある情報の中から選択しているのではなく、限られた中で選択していることに気づきます。

情報が入ってこないことで、都会では当たり前なことがこの地域にはまだまだ浸透していない。これだけネットが発達しても情報格差は確実に生まれているように思います。東京に住んでいた頃は、ネットがあるからそんなことはないと思っていましたが、よっぽど感度高くアンテナを張っていなければ、自然と情報を触れる機会がなく、情報収集することを止めてしまえば、すぐに遅れを取ってしまう気がします。

ただ、都会では常に情報が勝手に入ってきてしまうことで、情報に疲れていたことも事実。但馬に戻ってから視力が回復したり、肩こりが治ったり、田舎で暮らすことでのメリットももちろんあります。結局は、その人にあった地域で暮らすのが一番なんだと思います。

(2019.09.24)

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