のしごとのトップ / お店は時間がかかるもの (のしごと)
先日お越しくださったお客さまから「オープンしたことを誰も知らない」「もっと宣伝した方がいい」と、心配して言ってくださいました。ありがとうございます。地域の方が気にかけてくれるのは本当に嬉しい。
何を売っているお店なのかも分からなければ、店名すらもいまいちはっきりとしていない。人通りはあるけど商売をするような場所でもないし、宣伝も接客もほとんどしていないので、本当にやる気があるのかないのかも分からない。
傍から見たらこのお店は、いつまで続くんだろう?と心配されているのかもしれない。自分でもそう思うんだからたぶんそうだ。
でも、ぼくらがやりたいことは「単に物を売ること」ではなく「伝える」こと。もちろん物が売れなければ商売は成り立たず続けられない。それに、生産者さんにとっても物が売れることが一番だから、売っていかなければならない。でも、お客さんが来てくれるようになるまで、そして物が売れるまでには時間がかかるから、焦って売ろうとするつもりもない。
その代わり、ものが売れなくても続けられる仕組みを常に考えています。イニシャルコストはできる限り下げ、お店を続けることができるラインを確保しています。これは東京の店舗でも同じです。もちろん本人のやる気がなくなってしまったり、生活環境が変わってしまって辞めるという選択肢を選ぶ可能性はありますが、売れなくて辞めるという選択肢にはならないように、色々な方法を取っています。
そもそもこのお店は、事務所ありきで始まっている。だから、お店は後付け的な部分はあるから事務所がしっかりと稼働していればそれで良いという考え方もある。
今週は、毎日お店を空けてはいますが、雨が続いていて誰もこないはず。それでも開けておくことに意味があると思う。でも、頑張って誰かに来てもらおうとも思わないので、のんびりとやっていこうと思います。