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おかえり、いってらっしゃい

のしごと

但馬の風景

今日は、神戸で働く同級生が突然、伝所鳩豊岡を訪れてくれた。その数時間前にもバッタリ別の同級生にも会う不思議な一日だった。

一年前、豊岡はたまに帰ってくるだけの場所でした。こっちでの活動も少しずつ始めていたので、他の同級生に比べれば頻繁に帰っていた方だったけど、それでも帰れるのは数える程度。

たまに帰ってくる地元には、いつも両親が待っていてくれる。同級生とはわざわざ連絡を取り合って会うことはしていなかったけど、仕事関係で知り合った仲間や、お取引させていただいている生産者さんもいて、帰ってくるとみんなに会いに行きたくなるし、変わらず元気でいてくれることがなによりも嬉しかった。

これまでは待ってもらう側の立場でしたが、今はみんなの帰りを待つ番。ここで働いている姿は、どんな風に彼の目に映ったんだろう。一年前だったら、胸を張ってここで頑張ってるとは言えなかったかもしれないけど、場所を作り、そして立ち寄ってくれるのはとても嬉しいし、立ち寄りたいと思ってもらえたなら作った甲斐がある。自分が豊岡に帰ってきたときに、誰かと話をしたり、街のことを聞きにいける場所がなくて、人の繋がりの濃い下町にいたぼくにはこれがとても寂しかった。

だから、買い物をするためじゃなくて、今の豊岡の話をしにふらりと訪れてほしい。今はまだ地域の方も警戒していて入りにくいお店ですが、徐々に地域に溶け込んでいき、地域の方と外から帰ってきた人が出会える場所になったらいいなと思います。

おかえりなさい。
いってらっしゃい。

そう、言える場所を目指して。

(2020.01.12)

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