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町が変わり始める

「のしごと」
サンロード

ぼくの地元、兵庫県豊岡市日高町。のしごとの事務所、伝所鳩豊岡店がある町でもあります。

この町に、東京にある有名な劇団がやってきて、生まれた時からあった商工会議所を改築し、もうすぐ劇場が誕生します。名前は「江原河畔劇場(えばらかはんげきじょう)」。劇場の周辺では、少しずつ町が整備され、受け入れの体制がされつつあります。

この町を約20年前に出てからは、衰退していく一方でした。新しく家が建つことはあっても、お店ができたりすることはなく、都会に出てしまってたまに帰る人にとっては、懐かしさよりも寂れたという印象しかなかったと思います。よく行っていたお店もほとんどがなくなり、人が歩いている姿もほとんどまばら。実家に帰ってくるだけで、それ以外に行くところも会う人もいないというのが現状ではないでしょうか。

そんな町に大きな変化が起こる劇場の建設。ぼくが生まれてから、最大の変化が起ころうとしています。

この町が今後どう変わっていくのか、それはここで暮らす人たちも分かっていません。劇場ができるということだけが事実としてあるだけで、変わっていくことに期待している人もいれば不安な人もいるはずです。変化に気づいていない人もきっといることでしょう。現に、今の時点では大きな変化をあまり感じられないので、地域に関心のある人でない限りそこまでの変化を感じていないはずです。

ただ、何もしないままではこの町はきっと長くは持ちません。人口流出が激しく、年々人は減っていく一方。便利とか不便とかという問題以上に、暮らしが成り立たなくなってしまいます。だから、この町にとって劇場ができること、町に大きな変化が起こるということは、とても意味のあることで、そして大きな分岐点になるはずです。

変化していくのは大変なことです。変わることが嫌な人もいるかもしれません。しかし、ぼくが知る限り最初で最後の大きな変化のタイミング。どこに行っても人がいない、誰かと出会うきっかけが少なかったこの町が変わっていくことが、今からとても楽しみですし、楽しみながら変化を受け入れていけたらいいなと思います。

(2020.03.19)

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