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変わることに決めた

「のしごと」
東京

ぼくらが運営する実店舗「伝所鳩」は、コロナが発生し、緊急事態宣言が出てからも営業を続けています。もともとお客さんが密集するお店ではありませんが、3密にならないように入店いただける人数を制限したり、消毒の徹底、換気、さらには店内に入らずに商品を買えるよう、軒先にお品書きも用意して営業をしています。

認知度がまだまだないお店なので、緊急事態宣言が出る前と後でお客さんの数はそれほど変わっていませんし、人数を制限しなければいけないほど混むこともありません。しかし、それでも感染リスクがゼロだとは言い切れないので、毎日営業するかどうかメンバーで悩みながら続けています。

でも、こういった事態になり、伝所鳩にとってはお店の在り方を見つめ直すいい機会になりました。2019年にオープンしてもうすぐ一年になるのですが、コロナまではがむしゃらに突っ走ってきました。それこそ立ち止まることができないほど企画を考え、取材に行き、展示を行っていたので、それが正解かどうかを考える余裕もなかった気がします。

これまで伝所鳩でお取り扱いさせていただく商品は、必ず取材をし、自分たちで試しておすすめしたいものだけに限るという制限を設けていました。これは他のお店にはない特徴で、これこそが伝所鳩のウリだと思っていたのですが、今このような状況でお客さんが求めている商品が提供できているか?こんな状況でもお店を開ける意味はなんだろうか?と考えるようになりました。もちろん店内に並んでいる商品はぼくらが自信を持っておすすめしたい商品ばかりですが、非常事態になった今、必要なものが揃っているかと言われればそうではありません。

だから、ぼくらは変わることを決めました。このまま立ち止まっているわけにはいかないので、お店を続けていくためにも変わる方向に舵を切りました。これにはメンバーの誰一人反対する人はいませんでした。

これまでの最大のウリであった「取材をした商品のみ」という制限を外し、ご縁のあった方の商品を取り扱っていくことで、必要とされるお店を目指すことにしました。既に商品が次々に増え始め、一気に店内が賑やかになっています。ただ、この方向に舵を切ると、他のお店との違いはほとんどなくなってしまう。どこにでもあるセレクトショップにならないためにも、コロナが一旦落ち着いた先に、伝所鳩がどうあるべきかを、これからさらに突き詰めて考えていかなければなりません。

(2020.04.30)

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