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ローカルメディアとして今すべきこと

のしごと

隅田川

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全面解除され、少しずつだけど日常が戻りつつある。でも、まだまだ気を抜けない状況にあり、外出時のマスクは欠かせないし、長距離の移動もできそうにない。

取材ができなくなって、もう一カ月以上が過ぎてしまった。メディアによっては、オンラインで取材を始めているところもあるけど、ぼくらがやっているローカルメディアはオンラインで取材をするのはちょっと違う気がする。取材をしてそれで終わりではなく、その後も関係性を築いていくような取材をぼくらはしたいし、求められていることだと思う。

特に、墨田区と豊岡市には、地域に根を張り暮らしながら取材をしてきたからこそ、ちょっと訪れて取材しただけでは伝えられない何かがあることが見えてきた。

一方で、地域に寄り添いすぎると見えなくなることも確かにある。地域の魅力も身近過ぎたり当たり前すぎると、気づきにくくなってしまうというのはよくある話だ。だからこそ、豊岡に関しては外から関わることを最初は重視していたけど、今となってはそれは難しかったかなと思う。

ぼくらは二拠点で活動しているからこそ、外側からの視点も内側からの視点も持っている(と思っている)。墨田区を離れ豊岡で暮らし始めた時に、少しずつ見えなくなっていた墨田区の魅力に改めて気づくことができたし、コロナが起こった今は豊岡の田舎の良さを再確認した。そんなローカルな暮らしは、住んでみないと分からないし離れてみないと分からない。

だから、無理して取材をオンラインでやろうとはしない。それはコロナが落ち着いた今も変わらない。その代わり、自粛中にできることをたくさん仕込み、それが一気に動き始めようとしていて、とてもワクワクする。

移動ができないのでこれまで以上にチームで協力することが求められるし、関わってくれる人も増やしていかないといけないかもしれない。うまくいくこともあればダメなこともあると思うけど、とにかくやってみようと思う。

(2020.05.27)

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