のしごとのトップ / 伝所鳩 豊岡店 工事の様子25 (のしごと)
伝所鳩 豊岡店の改修工事では、水回りにタイルを施工するDIYにもチャレンジしてみました。
普段あたり前に見ているタイルですが、いざ施工しようと思ったものの、どうやって貼るのか、そもそもどこでタイルを買うことができるのか(見られるのか)も知りません。大工さんに相談したところ、豊岡市内にもタイルを扱う業者さんはいるようですが、あくまで業者向け。我々素人では相談することはできません。ホームセンターや100円ショップなどにも置いてありますが、種類はごくわずか。希望するタイルはもちろんありません。
いろいろと調べた結果、ネットで探して注文したのですが、タイルは施工の難しさもありますが、身近に見られるお店がないこともハードルを高くしている要因の一つのようにも感じました。
さて、ネットで注文したタイルが届いたので、「キッチン」と「洗面所」に施工していきます。今回のブログは、キッチンのご紹介です。
写真は、リノベーション前のキッチン。もともと壁が既にタイル貼りになっているのですが、今回貼るのはコンロ周り。ビルトインになっていないコンロ置型のガス台は隙間も多いため、タイルを敷き詰めて隙間を防ぐのが一番の目的です。
タイルの施工方法はいろいろとあるようですが、一般的には目地に目地剤を流し込んで固める方法。今回施工するキッチンのコンロ台は、台の下が空洞になっており、押さえるとステンレスの板がしなってしまうため、強い力が加わった際にタイルが割れてしまう恐れがあります。そこで、ある程度の力が加わってもタイルが割れないようコーキング剤で固める方法にしました。
コーキング剤を流し込む前に、タイルが動かないように仮止めとして、両面テープで貼りたい場所にタイルを固定していきます。
目地を等間隔に空けて一枚ずつ貼っていきます。
長方形のタイルを使ったのですが、当然ながらそのままのサイズでは端から端までピッタリ貼ることはできず、余白ができてしまうので、タイルをカットして長さを調整しなくてはなりません。タイル施工の中で、特に苦戦する部分の一つがこのカットになるかと思います。
一般的にはタイルカッターと呼ばれる道具を使ってカットするようですが、タイルの厚みによって使えるもの使えないものがあったり、タイルカッターを使ってもうまくカットできないこともあるようで、タイルのカットは難易度が高いよう。
そこで、大工さんがサンダーと呼ばれる機械を貸してくれて、カットをしてみることに。
サンダーは、高速で回る刃でタイルを切っていくので、一歩間違えると大怪我をしてしまう機械。切っている間は粉塵や破片が飛んでくるので、顔も怪我しかねません。改修工事の中でももっとも緊張感のある作業でしたが、どうにか怪我することなくカットに成功しました。
カットしたタイルも両面テープで端の余っていたスペースに貼り、これでビッシリとタイルを敷き詰められました。
次に、コーキングを流し込むためにタイルが汚れてしまわないようマスキングしていきます。
約50枚のタイル一枚一枚にマスキングテープを貼っていきます。これは、なかなかの根気のいる作業でした。
マスキングが終わると目地部分にコーキングを一気に流し込んでいきます。これだけのエリアとなると相当なコーキング剤が必要になり、途中で足りなくなって急遽ホームセンターまで走ることになってしまいました。
流し込んだコーキング剤が乾くようしばらく放置。
作業が夜までかかってしまったので、翌日まで放置したのですが、翌朝きた大工さんからマスキングはすぐに外した方がいいですよと言われ、慌てて剥がした時は既に手遅れ。
要は、コーキング剤はすぐに固まるので、はみ出たコーキング剤まで固まってしまうので、完全に乾く前にテープを外した方がよかったそうで、カッターで切除していく作業が発生してしまいました。
はみ出たコーキング剤を除去し終えると、残った目地がとてもキレイになりました。感動。
これでキッチンタイルの完成です。あとは、コンロを乗せてガスを開通すれば、いよいよ料理ができるようになります。
豊岡店はキッチン付きのスペースなので、料理関係のワークショップやイベントも開催できればと考えています。