のしごとのトップ / 伝所鳩 豊岡店 工事の様子29 (のしごと)
伝所鳩 豊岡店の改修工事も29回目。これまでの改修記録をご覧になりたい方は、一覧ページからご覧ください。
本日は、階段部分の工事の様子をご紹介させていただきます。
こちらは工事前の階段の様子。自然光がほとんど入らない上に、階段の電気が切れており、一日中薄暗い印象の場所でした。よく二階には上がりたくないと言われるくらい、一階から見るとちょっと薄気味悪い雰囲気があり、明るく開放感にするのを目標に工事をスタートしました。
階段から二階への入口は狭く、屋根裏部屋に上がるよう。確かにはじめて来た方はちょっと怖いかも。
ちなみに、今回の工事で階段はいじらないですが、少し急になっているだけでなく、一段一段の高さが揃っていないので、工事中に何度も階段を踏み外して転げ落ちそうになりました。
今はまだいいですが、今後自分たちが歳を取り、二階の上がり降りが大変になってくると、階段を架け替えたり、角度を緩やかにするなどの工事が必要になりそうです。
階段の上には、通常天井との間にスペースが生まれますが、ここに床を作って中二階のような荷物が置けるスペースがありました。
写真では自然光が入ってきていますが、ほとんどの時間帯が薄暗く、ホコリも溜まりやすい場所。ここもなんとかしたい部分です。
階段の改修工事は、壁と天井の作り直しと、階段上の荷物置きの撤去になります。
まずは、階段を上がった正面の壁を作り直すので、まずは壁をぶち抜きました。
壁をぶち抜いた後に、新たに壁を作るために下地を作っていきます。新しく作る壁には、光が取り込めるようガラスの建具をはめ込んでもらいました。
下地ができたら、石膏ボードで壁を作っていきます。合わせて天井も新たに作るのでこちらも石膏ボードを貼っていきます。
階段横の壁は、ベニヤ板が貼ってあったのですが、新たに壁を作るのではなく、既存のベニヤ板に壁紙を貼ってもらうことにしました。
こちらが壁紙を貼ってもらった後。
壁と天井が真っ白になったので、電気を点けていなくても日中はとても明るくなりました。
階段と二階の部屋を繋ぐ扉は、もともとこの家の倉庫に眠っていたこちらの扉を活用しました。どこで使っていた扉なのか今となっては分かりませんが、かなりボロボロだったので、洗いをかけ大工さんに補強を行ってもらっています。
階段側はそのままですが、室内側は部屋の雰囲気に合わせてシナベニヤを貼ってもらい、取っ手も付けて取り付けてもらいました。
そして最後に、階段上の空間。荷物置きになっていたこのスペースは、今後使うことがなさそうですし、自然光が一階まで入りこむよう床を撤去してもらうことにしました。
床を撤去してもらうことで、上からも下からも明かりが入り込むようになり、明るくなりました。風も良く通るので、一階と二階の窓を開け放つと気持ちの良い風が部屋中を吹き抜けていきます。
階段は、どのようにするかかなり悩みましたし、予算や技術的に難しいなどいろいろな問題点もあったのですが、結果としてとても良くなったかなと思います。ただ古い建物なので、これだけ綺麗になっても土埃がどこかしらから出てくるので、毎日の掃除は欠かせません。