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Uターンして二年

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9月も後半に差し掛かり、すっかり秋めいてきた。朝晩は少し肌寒く、いつの間にか夏が終わっていた。

豊岡は、海もあれば山もあるレジャーが充実した町。今年の夏はコロナウイルスの影響もあり、レジャー目的でこの町を訪れる人は多かったけど、家族のことを考えて帰省してくる人は少なかった。町の様子も普段とほとんど変わらなかったし、お墓参りに訪れる人もごくわずか。きっとUターンしていなかったらお盆を豊岡で過ごせなかったかもしれないなと思うと、戻ってきたのはいいタイミングだったのかもしれない。

高校を卒業してから二年前にUターンするまで、期間にすると18年ほど豊岡は帰ってくる場所だった。

連休を迎えると、仕事を慌てて切り上げ、混雑する新幹線に飛び乗って帰ってくるのが当たり前だったけど、それももう必要がなくなった。帰省のワクワク感は地方出身者でないと味わえない醍醐味だと思う。それを味わえないのはなんだか寂しい気もするけど、仕事が片付くのだろうかという不安や、新幹線に間に合うのだろうかという緊張感、そして片道6時間以上かかる大移動がなくなったのは、精神的にも肉体的にもとても楽になり、連休を移動で潰さなくてよくなった。

そもそもこんなハードな帰省をあと何年も続けられるのだろうかという不安もあったし、子供ができたらさらに移動は難しくなってしまう。だから、豊岡にも拠点を持ち、帰ってくる場所から住む場所に変えたのは、自然な決断だったのかもしれない。

きっと、ぼくのように東京や大阪、神戸や福岡といった都会から、連休になると多少無理をしてでも豊岡へ帰省してきている人は多いと思うし、帰省したくても仕事があったり、子供がいたりして難しい人も多いと思う。そうやってライフスタイルが変化していくにつれ、年数回の帰省が年一回になり、数年に一回になっていくのかもしれない。少しずつ地元と距離を取っていくのか、それとも戻ってきて距離を近づけるのか。それは人それぞれの決断だろう。豊岡に戻ってくることをぼくはおすすめはしない。でも、選択肢としてありだったなというのは、戻ってきて二年経った今なら思える。

(2020.09.24)

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