のしごとのトップ / 答えはいつも取材の中 (のしごと)
コロナで取材がしばらくできなかったけど、少しずつ再開しています。先日、コロナ後初となる取材があったのですが、実はうまくいきませんでした。段取りも、聞くべき話も引き出すことができず、稀に見る失敗。不甲斐ないです。
取材から戻り、何がだめだったんだろうかと、ずっと原因を考えています。これまでと何も変わらないし、取材先の方もとても親切でやりやすかったのに、なぜかうまくいかなかった。久しぶりの取材だから感覚が取り戻せてないだけ、そう最初は思っていましたが、取材から数日が経った今、なんとなく原因が分かってきた気がします。
近年、様々なローカルメディアが生まれています。ついこないだも、とても素晴らしいメディアが立ち上がり、サイトのクオリティも、記事も、写真も、どれをとっても素晴らしかった。最近は、企業やメーカーが自前でメディアを立ち上げ、非常にクオリティの高いものを自身で発信しているところも少なくありません。
そういったメディアが次々に生まれる中で、ぼくらがやる意味や発信すべきことってなんだろう。さらにコロナ以降も、これまでと同じ発信の仕方でいいのだろうかといった迷いもありました。多くの会社がコロナで業績が落ち込む中で、時間を取ってもらって取材するべきことってなんなのか。お客さんが減っている飲食店に対し、何を取材し誰に記事を届けるべきなのか。
これまでのように取材を再開したものの、果たして今ぼくらが伝えるべきことはなんだろう。そんな迷いが結果として、何を伝えたらいいのかが分からなくなってしまい、まとまりのない取材になってしまったんじゃないかと今考えると思います。
今日もまた取材がありますが、この答えはまだ分かっていません。頭で考えたところで見つかるものではないし、取材を重ね取材先の方と対話をし、その中に今求められている答えがきっとあるはず。だから、取材をするということを止めるべきではないと思い、再開することにしました。
いつもそう、答えやヒントはきっと取材の中にあるはず。