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創業106年の老舗織物メーカー 宮田織物

宮田織物「のしごと」
宮田織物

2019年1月19日(土)より、「宮田織物のしごと展」を開催いたします。

前回は、『うなぎの寝床』にご協力いただき『墨田と筑後の仕事展』を、2018年のゴールデンウィークに開催。この展示は、我々が運営する『すみだの仕事』が東京・墨田区限定の求人サイトであること、うなぎの寝床が福岡県筑後地方にあることから、この二つの地域のものづくりの仕事を伝えることを目的とした展示・販売会でした。

次のイベントとして真っ先に頭に浮かんだのは、福岡取材の際に伺った宮田織物株式会社のこと。うなぎの寝床のもんぺの生地も一部作る、福岡県筑後市にある老舗織物メーカーです。

宮田織物を代名詞『わた入れはんてん』は、この時期にほんとうにいい。文句なしに素晴らしい防寒着です。初めて着た時も、毎日着るようになった今でもそれは変わず、毎年冬が着て袖を通すのが待ち遠しくなります。あぁ、今年も冬がやってきたんだなと季節が感じられる日本らしいアイテムです。知ってもらいたい。誰かに伝えたい。その熱が徐々に高まり、前回を超える熱量でスタートを切ったのは、昨年10月のことでした。

前回は二つの地域の仕事を紹介しましたが、今回は『宮田織物』という会社のことだけをしっかりと伝えたい。そんなコンセプトを決めて、2018年12月に福岡県筑後市へ、もう一度向かうことにしました。

福岡県筑後市

宮田織物

今回の取材は、丸二日。

そんなに長い時間を割いていただいて、しかも繁忙期であるこの時期にいいのだろうかと、内心申し訳ない気持ちを抱えながら、博多駅から電車で一時間ほど揺られ、最寄り駅である羽犬塚駅へと向かう。

工場が稼働する始業時間に間に合うようにと、博多駅を出発したのはまだ薄暗い時間。ピリッと冷えた空気の冬の朝、電車に揺られていると徐々にあたりが明るくなり、電車の中は通勤や通学の人で混雑し始めました。

到着した羽犬塚駅は駅の大きさに比べ乗り降りする人が多く、我々と一緒にどどっと降りていく。駅には、営業部の平野さんが迎えにきてくれました。今回のイベントを最初にご提案し、ぜひやりましょうと快諾してくださった方。今日からの二日間をアテンドしてくださいます。

会社のミニバンに乗せてもらい、およそ10分ほどで見覚えのある工場と手づくりはんてんの看板が見えてきました。

宮田織物株式会社

宮田織物

宮田織物は、1913年に久留米絣の工房として福岡県筑後市で創業。今年で106年になる老舗企業です。

昭和40年には『わた入れはんてん』の生産を開始し、当時は年間で50万枚もの生産量がありましたが、織物生産の主流が海外に移ったことで少しずつ状況は厳しくなっていきます。そこで、わた入れはんてんの高品質化により、安価なはんてんとの差別化を図っていきます。

さらに、これまで分業していた部分を当時最新鋭の機械を導入することで、一貫生産できる体制を整え、独自の生地を使った婦人服の生産を手掛けています。

今では、昔ながらのはんてんを時代に合ったモダンで粋なはんてんにアップデート、さらに通年楽しんでもらえるわた無しの羽織など、次々に新しいことへの挑戦を続け、若い方や多くのブランドからも熱い支持を受けています。

ひと織り、ひと針、愛情こめて。

宮田織物

宮田織物の商品は、服のパターンを起こし、縫製や裁断をして服を作っているだけでありません。服づくりの元になる生地から全てを手掛けています。

久留米絣の味わいを残した独自の生地「和木綿(わもめん)」は、一本の糸を選ぶところからスタートし、柄の考案、たて糸は一本一本手作業で部品に組み込む。大きな糸巻きに整経機で巻き上げ、よこ糸と合わせ織りあげることでようやく生地ができあがります。織機を動かすための準備には、短くても丸三日を費やしています。

気の遠くなるような作業をしてまで生地から作る意味は、生地を買って作る服では決してできない、お客様のことを第一に考えた着心地や心地よさを追及することができるから。

生地ができあがったらようやく服づくりが始まります。商品の企画、デザイン、裁断、縫製へと繋がっていくので、自社一貫生産は自分たちで調整がしやすい反面、各部署がしっかりと連携しなければ絶対にできません。一人で完結するものづくりもありますが、宮田織物はまさにものづくりのリレー。次の人のことも考えスムーズに回していくには、コミュニケーションと思いやりが重要になります。

宮田織物

今回の取材では、宮田織物の経営陣である宮田会長や吉開社長をはじめ、会社を支える各部署の方々にもお話を伺い、今回のイベント用に全9本の特集記事にてご紹介をさせていただきます。

長年働いている方もいれば、まだ入ったばかりの方もいて、部署で日々行う作業もそれぞれ違います。でも、誰か一人で宮田織物の商品を作ることはできません。想いを一つにした会社だからこそ、ものづくりは繋がっていくものだとお話を聞いて感じました。みなさんから伺った言葉一つ一つを丁寧に書き起こし、印象に残った言葉をピックアップしながら、この会社のものづくりかける想いをお伝えしていきます。

宮田織物のしごと展
特集コンテンツ

宮田織物のしごと展
日時:2019年1月19日(土)~31日(木)
会場:東向島珈琲店(東京都墨田区東向島1-34-7)

創業106年の老舗織物メーカー 宮田織物
久留米絣の織元から一貫生産へ
この会社もこの仕事も好き
若手が活躍するためにできること
何をやるかではなく誰とやるか
何年経っても毎日が試行錯誤
・自分が着たいと思う服を作る(coming soon)
・作るのも着るのも気持ちの良い服(coming soon)
オリジナルはんてんが完成

(2019.01.11)

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